2021.1.26 12:00

【サッカーコラム】カズの覚悟、J1最年長ゴールを決める

【サッカーコラム】

カズの覚悟、J1最年長ゴールを決める

特集:
No Ball, No Life
横浜FC・三浦知良

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 【No Ball、No Life】J1横浜FCの元日本代表FW三浦知良(53)が21日、オンラインで取材に応じ、54歳で迎える今シーズンに向けて決意を新たにした。

 「みなさんが期待している最年長ゴール、それに応えたい。いい準備をしたい」

 ここまでゴールへの気持ちを声にしたことは、ほとんどなかったカズが珍しく気持ちを素直に表した。そこに最年長Jリーガーとしての覚悟を見た。54歳の現役サッカー選手などあり得ないという世間の声もある中、「ピッチに立ったら年齢は関係ない」と話すレジェンドが、不退転の決意を込めたように感じる。

 カズがリーグ戦でゴールを決めたのは、2017年3月12日(当時はJ2)が最後。ホームの群馬戦だった。前半40分、味方のシュートのこぼれ球を左足で押し込んだ。50歳0カ月14日。これはJ最年長ゴール記録を塗り替え、のちにギネス世界記録に認定された。

 「50歳でのゴールは、うれしいですよ。練習を積み重ねてきた結果だと思う」と、うれしそうに笑ったカズ。当時のサッカーに対する情熱や気持ちは、今でもまったく薄れていない。

 カズ取材歴15年目に突入した。初めて取材したのは2007年シーズンだった。その年の2月26日は40歳の誕生日。初めての誕生日取材で「選手の誕生日にこれだけテレビ局が取材に来るのか」と驚いた記憶がある。そのとき、こんなコメントがノートにあった。

 「40歳? そんなにおおげさなものじゃない。でも40歳まで、自分が現役でやれるとは思ってもいなかった。40歳はかなり大人だと思っていたけど、自分が40歳になってみると、まだ子供なんだなと思う」。60人以上の報道陣の前で、記者たちを笑わせていた。

 2020年2月26日。恒例の誕生日会がキャンセルされた。新型コロナウイルス禍のためで、53歳の誕生日を報道陣で祝うことはできなかった。今年も、おそらく無理だろう。ただ、54歳の誕生日にはどんなメッセージを配信してくれるのか。今から楽しみにしたい。(宇賀神隆)