2021.4.5 12:14

【ベテラン記者コラム(129)】女子15人制、新国際大会「WXV」に日本も打って出るべき

【ベテラン記者コラム(129)】

女子15人制、新国際大会「WXV」に日本も打って出るべき

特集:
記者コラム
ベテラン記者コラム

 国際統括団体のワールドラグビーがこのほど、女子15人制代表チームが参加する新しい国際大会を2023年からスタートさせると発表した。女子ラグビーの水準向上へ、競争力を上げることが目的という。

 大会名は「WXV」(女子と15の組み合わせ)。1~3部に分かれ、1部は欧州6カ国対抗から3チームと、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、米国から3チームの計6チーム。2部は欧州から2チーム、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、米国の中の1チームと、オセアニア、アジア、アフリカから各1チームの計6チーム。3部は欧州の2チーム、アジアの1チームにアフリカ-南米のプレーオフ勝者の計4チームというのがフォーマットになっている。

 WRのビル・ボーモント会長は「国際大会の競争力を高め、女子ラグビーを普及させ、2025年大会以降16チーム参加(現在は12チーム)に拡大するW杯を支援するための、野心的かつ長期的なコミットメントだ」とコメントした。

 今年9月にニュージーランドで開幕する予定だった女子W杯は、新型コロナウイルスの影響で来年に延期された。日本も出場目指して合宿をこなすなどしていたが、アジア予選の日程も定まらないまま、新規まき直しとなった。

 日本ラグビーは、W杯8強入りした男子15人制、リオデジャネイロ五輪4位の男子7人制は当然、脚光を浴びた。今年はオリンピックイヤーでもあり、女子7人制も注目されるが、注目度、国際的な競技力とも低いとみられているのが女子15人制。2017年のW杯は12チーム中11位で、勝った相手は同じアジアの香港のみ。口さがない世界のファンからは「アジアから2チーム出す必要があるのか」と疑問も呈された。

 女子15人制について日本協会の岩渕健輔専務理事は、「まずは国内基盤の再整備が必要」としている。国内では近年、15人制の試合も増加。2月には7度目となった全国女子選手権で、三重に本拠を置くパールズが初優勝するなど、底辺も広がりつつある。ここは「WXV」をいい機会として、一気に世界に打って出る気概を見せることも必要かもしれない。スーパーラグビーのサンウルブズで敗戦を繰り返しながら、W杯8強に結びつけた男子のいい先例もある。(田中浩)