2020.11.16 12:00

【ベテラン記者コラム(70)】男女7人制&女子15人制、11・29が日の当たる存在への第一歩

【ベテラン記者コラム(70)】

男女7人制&女子15人制、11・29が日の当たる存在への第一歩

特集:
記者コラム
ベテラン記者コラム

 一昨年の今頃のことを思い出している。W杯日本大会開幕まで10カ月というあたり。紙面では11月3日のニュージーランド代表戦(●31-69)、17日のイングランド代表戦(●15-35)、24日のロシア代表戦(○32-27)の3つのテストマッチを大きく取り上げていたが、巷ではW杯まで1年を切った盛り上がりは、まだ感じられていなかった。

 来年は7月に東京五輪、そして9~10月にニュージーランドで女子W杯が開かれる。だが7人制、女子15人制は、はっきりいって昨年のW杯以上に存在感がない。それを懸念したわけでもあるまいが、日本協会は11月29日に男女の7人制、女子15人制の日本代表セレクションを目的にした選考試合の「リポビタンDプレゼンツ ジャパンラグビーチャレンジ2020」を、埼玉・熊谷ラグビー場で行うことを発表した。来場者の人数制限を設け、有料イベントとして開催される。日本代表カテゴリーの試合としては、昨年のW杯以来13カ月ぶりとなる。

 新型コロナウイルスの世界的感染拡大で、7人制日本代表は今春以降大会がなく、女子15人制もW杯アジア予選が来年に延期されるなど、活動が制限されている。スポーツ大会など各種イベントの中止が相次ぐ中、日本代表候補選手たちの果敢にチャレンジする姿をファンに見てもらうことで、ラグビーの試合ができる喜びを分かち合い、ファンへの感謝の気持ちをこめるというのが、開催の意義でもある。

 選手たちにとっては、東京五輪、W杯アジア予選に向けたサバイバルの真剣勝負。日本協会・森重隆会長も「代表候補選手たちも不安な気持ちの中で厳しいトレーニングを積み、試合出場に向けた準備をしているものと存じます。素晴らしい試合を、そして成長と成果を見せてくれることを期待しております」とコメントした。

 昨年のW杯が空前の盛り上がりで終わることができたのも、ジェイミー・ジャパンの躍進があったからこそ。“日陰”の存在の男女7人制、女子15人制も、世界の舞台でインパクトを残せば一日で変わる。そのための有意義な試合にしてほしい。