2020.9.16 12:00

【ラグビーコラム】関東対抗戦&リーグ戦開幕へ 貴重な実戦経験

【ラグビーコラム】

関東対抗戦&リーグ戦開幕へ 貴重な実戦経験

特集:
関東大学対抗戦
ノーサイドの精神
13日、慶大と明大が実戦形式の合同練習を行った=東京・八幡山

13日、慶大と明大が実戦形式の合同練習を行った=東京・八幡山【拡大】

 【ノーサイドの精神】関東大学ラグビー対抗戦、リーグ戦1部は、ともに約1カ月遅れの10月4日から開幕する。11日に関東協会から日程が発表された。新型コロナウイルスの感染防止のため、全56試合のうち約半分である計26試合が無観客試合。それでもようやくラグビーの公式戦が行われることは、素直に喜びを感じる。

 開幕に備えて、各大学も他校との“真剣勝負”での実戦を積んでいる。前週には昨季11季ぶりに大学日本一に輝いた早大が、流通経大と練習試合(○21-5)。準優勝だった明大は、慶大と30分ハーフで実戦形式の合同練習(○33-26)を行った。

 記者は明大取材に2週連続で向かったが、初の実戦となった6日の関東学院大戦後の選手たちの笑顔が印象的だった。箸本龍雅主将(4年)も部員の喜びを感じていたようで、「いつもやっている明大同士の練習は、何をやってくるかも分かっている状態。相手が何をやってくるかわからない練習では、違う。いつもと違う環境でできたことに、多分皆楽しかったんだと思います。“始まった”という実感があります」と充実感をにじませた。

 箸本自身、昨季までプレーしたLOから今季はNO・8に転向。東福岡高時代から注目され将来の日本代表としても期待される大器は、FWの花形ポジションでラストシーズンに勝負をかける。明大は3試合の実戦経験で対抗戦開幕へ臨む予定。それだけに一戦一戦が何より貴重で、「探りながらやっている。質的にはまだまだだが、(ボールを)もらう回数は少しずつ増えてきた。試合をやりながら慣れてきている」と試行錯誤の日々を送る。

 一方で慶大は明大戦が対抗戦開幕前、最初で最後の実戦に。主将のLO相部開哉(あいべ・かいと、4年)は、「自分たちのやってきたことを試せた。自分たちの立ち位置がわかった」と手応えを得た様子だった。

 各大学が、自主的なルールの下で感染防止に全力を注いできた。W杯日本大会の熱狂から約1年がたとうとしている中、2週後に幕を開ける関東大学ラグビー。取材機会は限られそうだが、選手たちの努力にできる限りスポットライトを当てたい。

 ◆阿部慎(あべ・まこと)1993(平成5)年生まれ、27歳。千葉県出身。2016年入社。整理部、ゴルフ担当を経て、18年11月からラグビー担当。ゴルフ・マスターズ、ラグビーW杯日本大会などを取材。