2018.1.6 05:00

【観戦記 河瀬泰治】東海大仰星「考えるラグビー」浸透

【観戦記 河瀬泰治】

東海大仰星「考えるラグビー」浸透

 第97回全国高校ラグビー準決勝(5日、東福岡14-21東海大仰星、花園I)東海大仰星(大阪第2)は東福岡から21-14で逃げ切り、3大会連続の決勝進出を決めた。

 挑戦者に徹した東海大仰星の勝利だった。目立ったのは接点の強さ。一発のタックルで止められなければ2枚、3枚でいく。タックルから試合をつくっていた。前回の決勝で敗れた東福岡に借りを返すことを目標にしてきた、1年間の思いが凝縮した60分間だった。

 勝負の分岐点となったのは後半2分のFL魚谷のトライ。1メートル68、78キロと体は大きくはないが、人より数多く動くことで活路を見いだすプレーヤー。実は家が近所で幼い頃から知っているが、昔から動きが素早く献身的なプレーが持ち味。彼らしいトライで試合を優位に進めた。

 冷静な状況判断も光った。終盤の自陣で得たペナルティーではスクラムを選択した。不安定だったラインアウトではターンオーバーからトライを奪われる危険もあった。湯浅監督が教える「考えるラグビー」はしっかり浸透している。東福岡はもう少しキックを多用してもよかった。自分たちの形でトライを取ることに固執していたように見えた。

 決勝は大阪桐蔭との大阪対決となった。今大会は決勝まで中2日の日程。互いにベストの体調で臨むことができ、好ゲームが期待できそうだ。(大工大高-明大OB、元日本代表FW、摂南大監督)

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