2019.6.20 05:01

新潟震度6強地震 生きた“平成の震災”経験…5県で30人負傷も死者なし

新潟震度6強地震 生きた“平成の震災”経験…5県で30人負傷も死者なし

地震で崩壊した山形県鶴岡市立大泉小の相撲場

地震で崩壊した山形県鶴岡市立大泉小の相撲場【拡大】

 新潟県で最大震度6強を観測した地震から一夜明けた19日、各地の被害確認が進んだ。秋田、宮城、山形、新潟、石川の5県で計30人が重軽傷を負ったが、総務省消防庁によると、安否不明者の情報は入っていない。

 斜面が崩れ、むき出しになった山肌、亀裂が走り液状化した道-。新潟県村上市の避難所で一夜を過ごした飲食店経営、渡辺泰子さん(71)は帰宅後、食器などが床に散乱する様子に「こんなことになるとは」と言葉を失った。

 総務省消防庁によると各地の避難所には一時、少なくとも800人以上が身を寄せた。津波注意報が解除され電気は復旧したが、地震や降雨に伴う土砂災害の恐れから、不安と緊張は続く。

 一方で、過去の教訓を生かす動きも随所に。地震発生時に日本海沿いを走るJR羽越線の普通列車に乗務していた車掌(30)は、2011年の東日本大震災が頭をよぎったといい、トンネル内を避けて停止。「まず乗客の安全確認を」と、乗車していた男子高校生2人を高台の神社に避難させた。新潟県の粟島では、避難指示などがないまま、全島民の約4割にあたる約130人が自主的に高台へ避難した。

 JR東日本は、地震の影響により東北、上越、北陸の各新幹線で上下計38本が遅れ、計約1万500人に影響したと発表。山形、新潟両県で今後1週間ほどは震度6強程度の地震が起こる恐れがあり、気象庁は引き続き注意を呼び掛けている。

  • 鶴岡市内では液状化現象で車が埋まる光景も(撮影・古厩正樹)
  • 新潟県村上市・山北総合体育館の法面は地震で崩れ落ちた(撮影・早坂洋祐)
  • 地震で屋根瓦などが被害を受けた住宅地=午前7時6分、山形県鶴岡市(共同通信社機から)
  • 地震により液状化が発生したJR鶴岡駅前の空き地(右下)=午前7時31分(共同通信社機から)
  • 地震により屋根瓦が被害を受けた住宅=午前7時12分、山形県鶴岡市(共同通信社機から)
  • 地震により液状化が発生したJR鶴岡駅前の土地=午前7時29分(共同通信社機から)