12日、アフリカ歴訪でナイジェリアを訪れたティラーソン米国務長官(手前右)(AP)【拡大】
米ホワイトハウスは13日、トランプ大統領がティラーソン国務長官を解任したと明らかにした。トランプ氏はツイッターで、後任にポンペオ中央情報局(CIA)長官を起用する考えを示した。国際協調を重視するティラーソン氏の解任により、北朝鮮対応などで日本の外交方針に影響を及ぼす可能性もある。
トランプ氏はティラーソン氏との間で確執があったとされてきた。5月末までに北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談が予定される中、外交の司令塔が交代することで、米国の指導力低下につながる懸念がある。
トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し、ティラーソン氏と「長い間、話し合ってきた。イラン核合意など幾つかのことで意見が合わなかった」と述べる一方、ポンペオ氏とは「(自分と)思考プロセスが似ている」と語った。ホワイトハウス高官は「トランプ氏は米朝首脳会談とさまざまな通商交渉の前に、新しいチームを準備しておきたかった」と説明した。
米国務省は13日の声明で、ティラーソン氏は解任理由を承知しておらず、職にとどまる意向だったと明らかにした。米メディアによると、自身の解任をトランプ氏のツイートで知ったという。(共同)