2018.3.11 11:14

「越路吹雪物語」で宝塚歌劇団の理事長役演じた宇梶剛士の“リアルな演劇の世界”に行ってみた/芸能ショナイ業務話

「越路吹雪物語」で宝塚歌劇団の理事長役演じた宇梶剛士の“リアルな演劇の世界”に行ってみた/芸能ショナイ業務話

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真剣なまなざしで稽古に挑む宇梶さん

真剣なまなざしで稽古に挑む宇梶さん【拡大】

 貴重な経験だった。放送中のテレビ朝日系人気ドラマ「越路吹雪物語」(月~金曜後0・30)で、宝塚歌劇団の大塚理事長役を熱演した俳優、宇梶剛士さん(55)の“リアルな演劇の世界”を体感する機会に恵まれた。

 宇梶さんが座長を務める劇団「PATHOS PACK(パトスパック)」が、28日から5日間、東京・西池袋の東京芸術劇場シアターウエストで「木漏れ日、わらとーんどぅ」を上演する(初日は午後7時開演)。縁あって稽古を拝見した。

 横浜・鶴見の沖縄料理店を舞台に、沖縄で戦争を体験した祖母と、同居している本土生まれの家族をとりまく物語。今を生き、未来を想う若者と、遠い昔の哀しみを心の奥底に封印した祖母。宇梶さんは、沖縄料理店店主の新里春来役を演じる。同時に脚本と演出も担当し、今回は記念すべき第30作目の脚本。稽古中に“演出家”としての声がこだまする。

 「言葉が聞こえないよ。ちょっとストップね!」。「その部分の解釈、明日は、ちゃんと腹に落としてきてね」-。

 タイトルにある「わらとーんどぅ」とは沖縄の方言で「笑っているよ」という意味だが、東京都内の稽古場は木漏れ日どころか、沖縄の太陽がギラギラと笑っているようなエネルギーあふれる現場だった。

 第1幕で春来の長男、ランの就職が決まり、スーツを着て鏡を見て、心躍らせる場面がある。ラン役の若手団員、小畑明さん(24)が演じると「もっと喜びを前面に押し出してみよう!」と宇梶さん。自ら同場面を体現し、平野貴大さん(44)も続く。大先輩によるド迫力の演技指導。幸せ豊かな光景だ。

 今回は7人の団員とゲストとして劇団新派の実力派、鴫原桂さんら7人が加わり、14人で物語を紡ぐ。取材日は稽古開始から数日目だったが、すでにしっとりとしたファミリー感がにじみ、沖縄の踊り、カチャーシーの練習でも一体感であふれていた。

 「沖縄にまつわるストーリーですが、お客さまがそれぞれの故郷を思い、心を動かし、元気がでたねと思っていただける作品にしたいですね。たくさんのかたに見ていただけたらと思います」

 フライヤー(チラシ)に使用している写真は脚本を書くため、宇梶さんが沖縄の現地取材に行った際に撮影した1枚だ。「美しい緑に輪がかかって、まさにこの作品にぴったり。加工なし、だからね」と笑顔。撮影に使ったのは、なんと自前のスマートフォン。指でスイスイと操作し、ほかにもたくさんの美しい写真を見せてくださった。

 「越路吹雪物語」では、歌劇団を退団して新しい世界へと羽ばたくコーちゃんこと越路吹雪(瀧本美織)を、理事長としてあたたかくバックアップ。「木漏れ日、わらとーんどぅ」でも理事長のごとく、そして宇梶さんの人柄そのまま、あたたかな作品に仕上がることを確信した。(山下千穂)

 ★宇梶さんが出演中のテレビ朝日系ドラマ「BG~身辺警護人~」(木村拓哉主演、木曜後9・0)が15日、いよいよ最終話を迎える。章(木村拓哉)が在籍する民間ボディーガード『日ノ出警備保障』と敵対する警視庁警備部警護課の氷川係長役で、落合(江口洋介)らSPをまとめる上司だ。殉職した『日ノ出~』の村田課長(上川隆也)に着せられた汚名返上のために奔走する章たちと、警視庁SPが最終対決。衝撃のラストが待っており、こちらも要チェックだ。

  • 白熱のシーンを繰り返し稽古する
  • カチャーシーの練習にも熱がこもる
  • 三線部隊の左から岡田優、鴫原桂
  • 稽古の合間のワンショット
  • 前列左から美崎栞、小畑明、鴫原桂、宇梶剛士、櫻井美代子、美優香後列左から池田怜央、長谷川裕、岡田優、平野貴大、仲道和樹
  • 宇梶さんが沖縄で撮影してきた写真でつくったチラシ。題字も宇梶さんだ
  • 公式チラシ
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