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【50代オッサン記者 新人猟師日記(5)】アシを探せ! 崖から2頭の鹿が駆け下りてきた…

【50代オッサン記者 新人猟師日記(5)】

アシを探せ! 崖から2頭の鹿が駆け下りてきた…

特集:
新人猟師日記
これが鹿の足跡。生息域を絞り込む貴重な証拠だ

これが鹿の足跡。生息域を絞り込む貴重な証拠だ【拡大】

 スポーツ紙の「釣り面」は提携する船宿の釣果を掲載し、これが読者への情報源となる。狩猟の場合、鹿や猪の出現情報はインターネットにもない。ならば、どうするのか。ベテラン猟師は「アシを探す」という。つまり“足跡”で獣たちの動向を探るのだ。獣が休む場所、体についたダニなどをこするぬた場…。生息域を絞り込む目印はいくつかある。

 ことし最初の猟となった1月8日。Sさんは集合前から山をかけずり回っていた。

 「猪も鹿も全然、アシがないんだよな…。ことしは特に猪を見ないな」

 ほかの山では捕獲情報も聞くし、グループのリーダー、Iさんのわなにもかかっているから存在は分かっている。しかし、われわれの前になかなか姿をみせないのだ。

 「上がってるアシはあったけど、下りてるのはないからいるぞ」

 目星をつけた山へ入る。配置についてまもなく、獣を追う犬の声に続いて枯れ葉を踏む足音が聞こえた。距離にして40メートルほどか。崖から2頭の鹿が駆け下りてきた。しかし、杉木立が目隠しになって照準を合わせられない。引き金を引くまもなく、姿を消した。

 午後は場所を移したが、あいにくの雨は枯れ葉を踏む音もかき消す。鹿の角を1本拾っただけで、残念ながらこの日はここまで…。グループで1頭も仕留められなかった。「何も獲れないんじゃ、笑われる。来週はちょっと別のところ行ってみよう」とIさん。

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  • 確保できたのは立派な鹿の角だけだった…
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