【エモやんの舌好調】
2回、力投する巨人・畠=甲子園球場(撮影・中井誠)【拡大】
(セ・リーグ、阪神7-1巨人、2回戦、阪神2勝、7日、甲子園)開幕3週目で早くも「叱咤(しった)激励型」の評論をせざるをえないとは…。巨人は投打にわたって、厳しい状態だよ。
打者は総じて、体に切れがない。だから、しっかりとしたスイングができない。阪神の先発左腕・伊藤将はコントロールこそよかったものの、本来なら軽くヒットにできそうな、真ん中の甘いチェンジアップに引っ掛かり続けた。
ボールを呼び込み、タメをつくって、バシッと鋭くたたく。そういう切れのあるスイングを取り戻さないと、当分、打てないとみる。
投手も生きたボールを投げられない。先発右腕の畠が、左打者にことごとく打たれたのは、内角高めに速球を投げ切れていないから。外へ外へと逃げていき、それが真ん中に入ると、痛打されるわな。
スピードガン表示でそこそこの数字をマークしても、ボールに回転と切れがなければ、意味はない。ボールが生きていれば、真ん中に入っても抑えられるものなんだ。
もし、打者にも投手にも、エモトの助言に耳を傾ける気持ちがあるのなら-。今週の『週刊エモト』で語ったことを、繰り返したい。「調整ではなく、練習してきなさい!」。トレーニングのやり方を工夫して、鍛え直すべきだよ。(本紙専属評論家)