2020.6.25 12:00

【球界ここだけの話(2005)】プロ野球開幕でスカウトも動く、JR東日本のドラフト候補トリオに注目

【球界ここだけの話(2005)】

プロ野球開幕でスカウトも動く、JR東日本のドラフト候補トリオに注目

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JR東日本・石井聖太投手(撮影・赤堀宏幸)

JR東日本・石井聖太投手(撮影・赤堀宏幸)【拡大】

 日本のプロ野球が3カ月遅れで開幕した。開幕3戦目で広島のルーキー、森下暢仁投手(22)=明大=が先発し、勝利投手にはなれなかったが、新戦力としての躍動は新シーズンを迎えた活気を感じさせられた。そのプロ野球の開幕は、アマチュア野球の関係者に「秋のドラフトは?」と告げる端緒でもある。

 1年目から期待するなら、やはり社会人となる。その中でもJR東日本の最速147キロ右腕・西田光汰投手(21)、最速149キロ右腕・石井聖太投手(24)、横浜高時代に松井裕樹投手(当時桐光学園高)に投げ勝っている左腕・伊藤将司投手(24)、三菱日立パワーシステムズの最速150キロ右腕・伊藤優輔投手(23)、トヨタの最速153キロ右腕・栗林良吏投手(23)らの評価が高い。

 JR東日本の西田、石井、伊藤について、2017年オリックス1位指名された田嶋大樹投手、昨年巨人2位指名された太田龍投手の球を受けてきた渡辺和哉捕手(26)が話す。

 「西田は変化球がよくて、石井のスピンのかかった球、切れが全く違い、伊藤は試合を作れて勝負強い。同じように(即戦力で)いけるんじゃないですか」

 この10年間で2013年から3年連続で3人同時指名を含め、JR東日本は16人のドラフト指名選手を輩出してきた。同時期の都市対抗野球に東京代表で10年連続出場し、優勝1度、準優勝2度。環境づくりから、企業チームとしてのプライドを保ち、高卒選手の育成、石井のように大学4年時に本来の投球ができなかった選手にも目をかけて迎え入れ、復活させた例も多く、プロへも人材を惜しみなく送り出してきている。

 新型コロナウイルス感染防止拡大のため続いた自粛ムードから、野球界に活気を取り戻すための活動にも積極的で、選手がいきいきと動いているのは、土壌、伝統があるからだ。

 高校野球、大学野球、社会人野球、それぞれのカテゴリーでの覇権争いが前提だ。しかし、高校生にとっての甲子園は春も夏も中止。全日本大学選手権も中止。7月に予定された社会人野球日本選手権も中止された。

 来季の構想を練り上げる球団の編成部門、シーズン終了よりも先にドラフト候補リストを作り上げなければならないスカウト陣は東奔西走といった様相で、11月開幕の社会人野球の最高峰、都市対抗野球に照準を絞っている、確かなチームの選手は重視され、“宝庫”へのスカウトの視察は続いている。この秋もまたJR東日本から3人同時指名の可能性もある。(赤堀宏幸)

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