2020.5.21 15:46

【球界ここだけの話(1970)】開幕がみえないメジャーリーグ、MLBと選手会で納得できる着地点を

【球界ここだけの話(1970)】

開幕がみえないメジャーリーグ、MLBと選手会で納得できる着地点を

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話

 メジャーリーグの開幕がみえそうで、みえない。大リーグ機構(MLB)は選手会に新型コロナウイルスの感染するリスクを考慮しながら、シーズン82試合で無観客、移動を少なくして同地区のチームとしか対戦しない、などとしたプランを提案。オーナー会議で承認されたプランだが、20日(日本時間21日)の時点でMLBと選手会の両者が合意した、という情報はない。

 現役選手ではスネル(レイズ)がMLBの要望する新たな年俸削減に対し「減俸なら2020年プレーする価値はない」と反対の声をあげた。単純な給料カットが嫌なのではなく、新型コロナに感染する高いリスクを負うことを懸念したものだ。

 当然ながらチームは団体行動。クラブハウスにはスタッフらも含めれば、人間は密集してしまう。ダルビッシュ(カブス)も「チームでプレーするということは濃厚接触だらけになる。クラブハウスとか飛行機とか密どころじゃない」とツイッターに書き込んだ。

 スポーツ専門局ESPNはニュースの中で「このままだと今季の開幕を迎えるのは難しい、というゼネラルマネジャー(GM)と確実に開催できる自信があるというGMがそれぞれいる。どういう状況なのか、情報が錯綜(さくそう)している」などと伝えている。ニューヨーク州、カリフォルニア州などは州知事が、無観客ならばスポーツイベントの開催を許可する考えを会見などで明かしている。

 大リーグ機構、選手会との協議は5月中には何かしらの方向性が出るのでは、着地点があるのではないか? といわれている。

 選手はもちろんプレーしたいはず。野球の持つエネルギーやファンや社会への影響力も十分に理解しているだろう。その中で早期の決断や開幕に慎重になる選手とて一人の人間だ。何より選手や関わるスタッフ、そして彼らの家族の健康が守られなければいけない。どういう結論になるにせよ、MLB側、選手会の両者は納得いく話し合いをして、着地点をみいだしてほしいと切に願う。

(山田結軌)