2019.10.8 14:26

【球界ここだけの話(1762)】大船渡高・佐々木の1位指名は球団主導でなければ、ない

【球界ここだけの話(1762)】

大船渡高・佐々木の1位指名は球団主導でなければ、ない

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
12球団OKを表明した大船渡高・佐々木朗希投手

12球団OKを表明した大船渡高・佐々木朗希投手【拡大】

 ドラフト会議(17日)を前に、各球団は担当スカウトらが対象選手への面談をし、指名に向けた会議を開いている。

 ここまでのところ、1位指名入札は、「大船渡高・佐々木朗希、星稜高・奥川恭伸、明大・森下暢仁の投手3人」とみられている。佐々木の1位指名数が今後注目されていくが、その指名は球団主導で監督の了承を得る-そうした決定過程でなければ、成り立たないのではないか。競合して外れの場合の選手リストも絞られており、夢と現実論の闘いともいえる。

 最終決定はどういう形で決められるかといえば、「佐々木1位指名」と公言している日本ハムのように、球団主導で決定する所がほとんど。日本ハムは、「その年の1番」にこだわっており、その年の最注目=露出度1番の選手の指名が多くなっている。

 かつて歴史的には「1位は、オーナーから、俺の大学の後輩で行けといわれて決まっていた」などの話も聞こえていた。

 しかし、そのように親会社の宣伝費で球団の赤字分を補填(ほてん)していた時代ではなく、球団が単独で健全経営をめざしており、球団の経営姿勢やビジョンで1位指名は決まる傾向にある。現場=監督サイドが最終決定権を持つ場合は非常に少ない。

 「3年後、5年後、10年後といったスパンで考えてくれ」と球団首脳に言われても、来季の指揮官は、「最低でも優勝争い、できれば優勝」を目標にチームを編成し、鍛えていかなければならず、ドラフト会議のポイントは単年=即戦力を優先したくなるのは当然だろう。そうでなければ、3年連続優勝しても、次の年にクライマックスシリーズに出られなければ退任となったり、「3年契約」と伝えられても2年連続最下位なら解任されるような、保証のない監督人事であるなら、球界の夢やロマンを追えるのは、球団のかじ取りをしている人だけになる。

 佐々木の指名球団数はどうなるか? 選抜高校野球大会後の代表合宿で163キロを計時した際は、「12球団一斉指名も」といわれたが、来季のチームの目標を優勝へと考えるなら、現場が即戦力にこだわるのは当然で、「戦力を整えるためには、6球団の競合で夢を追うのではなく、外れや外れの外れは現実的に避けたい」という所も出てきている。現状6球団競合などという見方が、4になるのか3になるのか。(赤堀宏幸)