2019.10.7 13:00

【球界ここだけの話(1761)】中日、12球団シーズン最少失策の裏にビシエドの存在

【球界ここだけの話(1761)】

中日、12球団シーズン最少失策の裏にビシエドの存在

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
中日・ビシエド

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 今季5位に終わり、7連続Bクラスとなった中日が誇れる記録が一つある。12球団最少のシーズン45失策(最多は阪神の102失策)だ。2004年、中日がマークしたセ・リーグ最少記録に並んだ。

 就任1年目の伊東ヘッドコーチは「確かに、エラーで負けたのは1試合あったかなかったぐらい」と振り返り、8カ月前のことを思い出していた。

 「春季キャンプの練習で、みんな守備がうまいなあと感じた。そのことがドラゴンズのコーチになって、最初に驚いたことだった」

 現役時代は、西武黄金期の捕手。西武、ロッテの監督を歴任したが、パ・リーグ一筋。中日といえば「強力打線」のイメージしかなかった。

 大島、平田が、外野手部門で昨季のゴールデングラブ賞に選ばれ、今年も、打撃だけでなく、守備力でチームの勝利に貢献した。「京田は打つ方に関しては、まだまだ課題はあるが、守備の進歩はすごいね。とくに、球際の強さ。ショートで、ゴールデングラブ賞をとってもおかしくないレベルに成長した」と伊東コーチ。

 三塁手の高橋、二塁手の阿部も派手さはないが、堅実なプレーで投手を助けた。伊東コーチは「でも、忘れていけないのはビシエドだよ。彼のハンドリングは、すばらしい。(内野手が送球した)難しいワンバウンドした球でも器用にミットにおさめる。彼は、かなりの失策を防いだと思うよ」と明かした。

 打つだけのイメージがあるが、一塁手としても欠かせない存在だというのだ。京田も「ビシエドが一塁にいると安心して投げられる。すごく助けてもらった」と話していた。

 中日は7日から秋季練習がスタート。若手メンバーはフェニックスリーグ(宮崎)へ。来季に向けた戦いが始まった。伊東コーチは「捕手を、なんとかしないとね」。今年は、期待された“守備の要”を固定できなかった。中日黄金期は投手を含めた守りで他球団を圧倒した。課題はバッテリー強化。竜党は“伊東二世”の出現を待ちわびている。(三木建次)