2018.12.10 13:00

【球界ここだけの話(1474)】根尾フィーバーの陰でスカウトが気にする“不安材料”

【球界ここだけの話(1474)】

根尾フィーバーの陰でスカウトが気にする“不安材料”

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
新入団選手発表でポーズをとる中日・根尾

新入団選手発表でポーズをとる中日・根尾【拡大】

 中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=が8日、名古屋市内で行われた入団記者会見で「肩は誰にも負けない。ゴールデングラブ賞を取りたい」と宣言した。来春キャンプの1軍入りも決定。プロでは遊撃一本で勝負する根尾について、あるスカウトは「打撃よりも守備の方が心配なんだよ」とつぶやき、こう続けた。

 「内野手は投手が投球動作に入ると腰を落として低く構えるが、根尾は少し腰高。彼はスキーをやっていたが、滑るときの格好を目に浮かべたらわかる。でも、彼にとってそれが普通。打球処理の時も目線がぶれることはないし、全然問題ないと思うが。見た感じ、動きがぎこちないように見えることがある」

 岐阜・飛騨市出身。冬は積雪でグラウンドは使えなかった。2歳からスキーを始めて中学2年時にスキー男子大回転で全国優勝をした実績の持ち主。滑走するときに腰を浮かして体を上下左右に動かすスタイルが“野球一本”になってからも抜けない、というわけだ。

 「大阪桐蔭高に入学後、矯正しようとしたが、やはり腰を少し浮かせて打球を処理する方が守備は安定していたみたい」と前出のスカウト。これまでクローズアップされなかったのは投球や打撃力、守備のセンスが際立っていたから。プロのスカウトからは「高校生とプロでは打球の速さが違う。対応できるか」と指摘する声もあった。

 球団幹部は「それは与田監督にも報告した。キャンプで根尾の守備練習の動きを見て、野球評論家の方は『腰高』と指摘するでしょう。でも、彼はそのスタイルで、これまでやってきた。周囲の声に戸惑うことがないように、こちらも配慮したい」と明かした。

 与田監督が「しばらくは自分のスタイルで好きなようにやらせる」と断言したとき、記者は打撃のことだと思った。過去にコーチから指摘を受けてフォームを崩した選手を数多く見たからだ。答えは違った。「腰高」とささやかれている守備のことだった。(三木建次)

  1. サンスポ
  2. 野球
  3. プロ野球
  4. 中日
  5. 【球界ここだけの話(1474)】根尾フィーバーの陰でスカウトが気にする“不安材料”