2018.2.6 13:00

【球界ここだけの話(1173)】ヤクルト・小川監督の外国人選手操縦法 バレンティンと信頼関係築く

【球界ここだけの話(1173)】

ヤクルト・小川監督の外国人選手操縦法 バレンティンと信頼関係築く

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
ヤクルト・小川淳司監督 

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 ヤクルト・小川淳司監督(60)は驚きつつも目を細めていた。沖縄・浦添キャンプ中の5日、ウラディミール・バレンティン外野手(33)が朝食会場でみせた振る舞いについてだった。

 「朝、俺のところにバレンティンが近寄ってきたんだ。練習を外してくれだとか、また文句を言うんだろうと思った。だけど、違った。『大引に許可を出してやってほしい』と言うんだよ」

 今春のキャンプでは、別メニュー調整となった選手は宿舎ホテルから外出禁止というルールを敷いている。大引は初日に下半身のコンディション不良を訴え、別メニューが続いていた。

 第1クール最終日となった5日夜は投手会、野手会の決起集会が行われた。大引は6日から宮崎・西都での2軍キャンプ合流が決まったが、特別に野手会への参加を許可してほしいと願い出たのだった。「あいつにはそういうところがあるんだよ」と振り返る指揮官の目尻には深いしわが浮かんだ。

 外国人選手の操縦法について球団幹部は「異国で働く彼らにとって、一番の頼りは監督になる。もちろん、フロントも精神面をケアするが、チームのトップにどう声をかけられるかによって、精神状態は大きく変わる。彼らは監督と話したがっている」と証言する。

 時に集中力を欠き、緩慢なプレーをみせるなどバレンティンは問題児扱いされることが多い。キャンプ初日には12分間走で足の張りを訴え、中断する場面があった。練習方法について首脳陣に意見することも多いが、小川監督の評価は異なる。

 「練習が長いとかブーブー文句は言っているけど、真面目には受け取っていない。冗談で言っているだけだから。『たかが知れているじゃないか。お前は昼飯で終わりだろう』って返しているよ。あいつにも今年にかける思いを感じる。それを継続させていくのが、俺らの仕事かなと思う」

 外国人選手とも会話を重ね、信頼関係を築くことで力を引き出す。小川監督の仕事術がそこにある。(長崎右)

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