2018.1.10 13:00

【球界ここだけの話(1146)】原辰徳氏は批判記事にも真正面から向き合った プロ魂は日本ハム・清宮の参考になる

【球界ここだけの話(1146)】

原辰徳氏は批判記事にも真正面から向き合った プロ魂は日本ハム・清宮の参考になる

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サンスポ記者の球界ここだけの話
9日に国際武道大で「スポーツ戦略論2」の講義を行った原氏。終了後、女子学生から花束を手渡された

9日に国際武道大で「スポーツ戦略論2」の講義を行った原氏。終了後、女子学生から花束を手渡された【拡大】

 高校通算111本塁打をマークし、日本ハムにドラフト1位指名された清宮幸太郎内野手(18)=早実高=が新人合同自主トレに参加し、汗を流している。初日の9日には千葉・鎌ケ谷市の2軍施設に約500人のファンが詰めかけたというから、注目度はハンパではない。これからも、その一挙手一投足に熱視線が注がれていくはず。アマチュア時代から常に注目を浴びてきたスター選手の“宿命”だろう。

 今から37年前の1981年、巨人に1位指名された原辰徳氏(59)=巨人前監督=もそうだった。強豪の東海大相模高で1年夏にレギュラーで甲子園に出場。監督だった父・貢氏(故人)との親子鷹も話題を呼び、一躍人気者になった。

 計4度の甲子園出場を経て東海大に進学すると、通算21本塁打を放つなど、ここでも圧倒的な実力を披露。注目度もさらに上がり、原氏が在籍していた政経学部経済学科の入試倍率がはね上がったという。また、ファンが殺到することを考慮して試合会場を大学のグラウンドから横浜スタジアムに変更したこともあった。

 鳴り物入りで巨人に入団後は、さまざまなプレッシャーをはねのけて球界の盟主の4番打者に君臨。常にさわやかに15年間の現役生活を全うした原氏はメディアとの関係も良好だった。

 先日、客員教授を務める国際武道大(千葉・勝浦市)で特別講義を行った際にその心持ちを明かした。「自分だけ特別視されてイヤな時期もあったが、それを遮断するとつらい気持ちになる。逆にスクラムを組むというか、融合しようと考えると気持ちが楽になった」と学生時代を振り返る。

 プロ入り後も同じ考えだった。「巨人の4番は風当たりも強いし、厳しい論調もあったけど、つらくはなかった。イヤなものの中にもいいことがある。いいことだけを取り入れては視野が狭くなる」と、批判記事にも真正面から向き合った。

 そこには貢氏からの助言があったという。「『プロは弱肉強食の世界。毒を栄養にするくらいでなければ生きていけない』と。ほんのわずかの栄養でも、それを取り入れて生き延びていくことが必要になる」と力説した。

 生き馬の目を抜くプロの世界。批判も受け入れて、したたかに力に変えていった原氏のプロ魂は多くの選手の参考になりそうだ。(片倉尚文)

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