2017.10.10 13:00

【球界ここだけの話(1054)】重信や石川ら巨人若手が打撃投手を務めるワケ 理想は亀井や投手の「8割の力でピュッ」

【球界ここだけの話(1054)】

重信や石川ら巨人若手が打撃投手を務めるワケ 理想は亀井や投手の「8割の力でピュッ」

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サンスポ記者の球界ここだけの話
送球に定評のある巨人・亀井。外野手の手本だ

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 シーズン中、巨人の試合前練習で珍しい光景を見ることがあった。普通、打撃練習では専門家である打撃投手が投げ込むが、若手外野手の重信や石川が代わりを務めることがあった。制球力などの精度は打撃投手と比べるとやはり一段落ちるが、真剣なまなざしで投げ込んでいた。

 打撃投手にアクシデントが発生し、急きょ代役を-というわけではない。大西外野守備走塁コーチに理由を尋ねると、れっきとしたトレーニングだと教えてくれた。「外野からカットマンまでしっかり投げられるようにする練習の一環だね。手を上げるタイミングや体のバランスを覚えさせることが目的」と教えてくれた。

 プロ野球の外野手を務める以上、肩の強さが必要なのは言うまでもないが、100%の力で長い距離を投げる機会は案外少ない。走者の進塁を防ぐには内野手のカットマンにいかにしっかりと返球できるかが重要になる。

 力任せに投げるのは簡単だが、短い距離を速く正確に投げることにこそ、技術が求められる。「投手は全力では投げない。8割の力でピュッと投げられるのがいい投手。そういう送球ができるようになってほしいんだ」と大西コーチ。そこで導入されたのが打撃投手を務めるという練習方法だった。理想は亀井のような送球だといい、「若い選手はお手本にしてほしい」と話す。

 意外にも、近い距離を投げることが苦手な選手は多いのだという。重信は「こういう練習は初めてですね。最初は少し驚いたけど、徐々によくなってきていると思う。しっかりと回転をかけるように指導されています」とうなずく。何気なく見える普段のプレーの裏にも、こうした地道な積み重ねが詰まっている。

 現在、重信や石川らは秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」に参加中。クライマックスシリーズ進出を逃し、巻き返しが必要な来季。若手が経験を詰んで台頭すれば、巨人の大きな戦力になる。(伊藤昇)

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